★雑記 / 人生しみじみ
Mi gata / Hana
----------------------------------------------------------------------------
Pensé en la vida / Yoshimi Tendo
人生しみじみ / 天童よしみ
これこそまさに曽根メロディーそのもの。テレビやラジオの歌番組の審査委員長や歌唱指導、ヒット曲『夢は夜ひらく』の作曲家としても知られている作・編曲家、歌手の曽根幸明氏が書いた作品。名曲である。
曽根さんの作品には他に類を見ない独特の節回しがちりばめられており、演歌として書かれている作品であっても決して”ド演歌”にはなりきれていないのが特徴。歌い手しだいでは洋風にも和風にも姿を変える、曾根さんのそんな作風が小生は大好きだ。
※上記レコードおよびジャケ裏の譜面は、今からおよそ50年以上前、『なかにし礼の現代作詞講座』のために曽根幸明氏が作曲・アレンジし、教材楽曲として使用されていたものである。
そもそも曽根さんと初めてお会いしたのは、小生がまだレコード会社に勤めていた時期。曽根さんが自身のオリジナル曲ばかり12曲(LPレコード1枚分)を自身の歌でレコーディングすることになり、それを小生が担当したときだった。
曽根さんは、午後3時頃から9時過ぎまで6時間あまりにわたって、プレイバックも聴かず休憩すら取らずにうたい続けた。実にタフな人だった。
やがて収録を終えブースから出てくると、「疲れたでしょう。長時間、申し訳なかったですね.....」と、ニコニコしながら声をかけてくださった。本来ならこちらが配慮して言うべき言葉である。それまでいろいろな作曲家と仕事をしてきたが、曽根さんのような方にお目にかかったのは初めてだった。
閑話休題。
録り終えたテープなどを整理していると、曽根さんから「今日はこれで仕事は終わりですか?」と尋ねられた。実際、これを終えれば小生は帰宅するだけだった。「遅くまで申し訳なかったので、あなたの家まで送ります」とおっしゃる。「とんでもない、これが小生の仕事なんですから.....」と何度も断ったが、曽根さんは聞き入れなかった。曽根さんの方こそお疲れのはずである。結果的には、申し訳ないと思いつつも、赤坂の社から小生の住いのある世田谷まで曽根さんの運転に甘えてしまった。
以来、曽根さんはどこでお会いしても笑顔で言葉をかけてくださった。はっきり言って、曽根さんが写るほとんどの写真がそうであるように、小生は今日まで"笑顔の曽根さん"しか存じ上げない。おそらく、ファンの方々も同様ではあるまいか.....。
今となっては遠い人になってしまったが、氏の作品を耳にするたびに曽根さんの笑顔が想い出され、胸を熱くする自分がいる.....。 (Fin)
※This post probably YouTube reposts music featured here.
-------------------------------------------
にほんブログ村
にほんブログ村
-------------------------------------------
http://blogcircle.jp/ping/rcv/52160
この記事へのコメント