◎ラテンへの誘い / オトーニャル(秋の.....)
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Otoñal / Raul Di Blasio
オトーニャル(秋の…) / ラウル・ディ・ブラシオ
☆『推薦曲』より再掲
この曲は、以前、他のプロヴァイダでブログを書いていたときに再三採り上げた。ご存知のように、最近はインターナショナルなアイス・スケート競技の場面でもしばしば耳にする曲である。
ラウル・ディ・ブラシオについては、過去の『推薦曲』(「春のとき」/ラウル・ディ・ブラシオ)で、ある程度書いたのでそちらを参照いただきたい。
ブラシオはクラシック音楽だけにとどまらず、ブエノス・アイレスでロック、ジャズ、ラテン音楽などポピュラー音楽も幅広く学んだ。今日、中南米をはじめ世界中で発売されているCDのほとんどはブラシオ自身のアレンジと音楽的解釈により収録されたもので、われわれに新鮮味を与えずにはおかない。また、レコーディングにおけるテクニカル面をよく理解しており、それをアレンジに活かしているのが他の音楽家と一線を画すところである。
また、クラシック音楽とは別の意味で、単なる奏者としてだけではなく聴かせどころをどこに置けばよいか、どうすれば聴く者に感動をもたらすことが出来るか、常に聴く側の立場に立って作品作りをしている点が人気の原点になっている。
イントロ部分のピアノだけ聴くと「これはクラシックではないかしらん?」と思ってしまいそうな曲である。
ノン・テンポからイン・テンポになるところでガット・ギターのアルペジオ、そしてピアノがテーマを弾き始め、その後を追うようにストリングスが静かに入ってくるのだが、このあたりから秋の情景が描き始められ、やがて徐々にドラマティックな展開を見せるところは、やはりブラシオならではのアレンジの妙である。
ことにストリングスは、むかし一世を風靡したサン・プルー楽団を彷彿させるフレンチ・スタイルに味付けされており、ピアノにいたっては、楽器の特性を知りつくしていなければまず不可能なアレンジをしていると言っても過言ではない。分かりやすく言えば、ピアノの響きを縦横無尽に変えているところがそれである。
それではピアノ・コンチェルトふうに書かれた秋らしい作品をお聴きいただこう。(Fin)
【秋の夕暮れ】キューバ/ヴァラデロにて
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