【こころの歌】愛の終りに
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Al final del amor / Akira Fuse
愛の終りに / 布施 明
作詞 / 島津ゆうこ
作曲 / クニ河内
粗削りなミキシング・テクニックから、布施の情緒纏綿たる歌唱が影をひそめてしまっている。お聴きいただけばお分かりのように、贅沢な楽器編成になっているにもかかわらず、アレンジに則した細やかな楽器の動きが表出されておらず、盛り上がりにも乏しい。ストリングスのオブリガートひとつをとってもうまく処理されていない。繊細にうたわれている部分の歌詞が聴き取れず、全体的にのっぺりとしたものになっている。
制作する側、特にミキシングを担当するエンジニアには、その後の処理も含めて細やかな音楽的センスが要求される。つまり、”単なる音録りエンジニア”であってはならないのだ。手前味噌で言うのではないが、ここで言いたかったことのひとつの例としてhttps://musica-latina.seesaa.net/article/201006article_7.html?1758824652をお聴きいただけば少しはそれがご理解いただけるのではなかろうか。
今回は録音評のようになってしまったが、素晴らしい作品だけに残念に思ったのは僕だけではないだろう。(Fin)
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